🍽ねんよりびより🍽

読書・散歩の記録。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

文学者の震災責任

『絶唱』湊かなえ 国民の戦争に対する意欲の上昇に影響を及ぼした作家には「文学者の戦争責任」が突きつけられる。そんな結果を想像しない戦時中は、反戦と読める文章を書くと取り締まられる、文学の力をもって国民を動員することに尽力するよう求められる、…

生命力が落ちている

『TSUGUMI』吉本ばなな 出会った人間のなかで最も読書量の多かった女が、「新品で買った本はもとをとるために6回読む」と言っていた。 文庫本1冊のページのほとんどを割いてひとつの季節を丁寧にかく。そのため、情報の密度が下がる。事件は少ない。そうでな…

正しい馬鹿にはなれない

この男を一生かけて愛すと誓った。 『恥知らずのパープルヘイズ』上遠野浩平

まいにちすくすく

『パパの電話を待ちながら』ジャンニ・ロダーリ ショートショートは勢いで完飲するために書かれたものではない。物語の区切りが多いぶん、ひとつひとつ読み込めば長編小説よりじっくり読めるはず。かばんに入れる本は1冊にしたいのでそんなことは意識せず速…

ハムカツ買って食べ歩き

粉がついてる。口の周りに ハムカツの。 『るきさん』高野文子 るきさんを理想としてほしい。攻撃性のない軽やかな存在。ちょっと不機嫌な日があってもたいがいのんびりできるってのは難しいことだね。都市の暮らし、しかし在宅勤務だからか、街と生活の距離…

被害者の面影

『名もなき孤児たちの墓』中原昌也 読んでいて楽しい、心地いいような文章でもないが、するすると最後まで読んでしまった。しかしそれは決して文章が月並みで親しみやすいものだからではない。むしろ人物の価値観は私たちを突き放す。一つ目の短編を読んだ時…

ねんよりびよりです。

こんにちは!ねりよちゃんです✨ 読書の感想とおでかけした日の日記を書きます。よろしくおねがいします。 ねりよちゃん